へぼへぼサラリーマンが麻雀プロに勝つまで

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【実録】麻雀業界が抱えるもっとも深ーーい闇 ここだけの話を暴露しちゃいます  その3

※筆者はほぼ毎日記事を更新しています。

明日以降記事の更新が途絶えたばあい

「何らかの圧力」がかかったとお察し下さい。

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麻雀業界の闇をお伝えしてきて3回目、

今回は2013年に起きたある事件について改めて取り上げます。

 

 

  

※まだ麻雀業界の闇その2をお読みでない方は、

僭越ながらこちらから読まれた方がよりご理解が深まるかと存じます↓↓↓

(3分程度でお読み頂ける記事です。)

so-miitoappu.hatenablog.jp

 

 

 

こんな記事を書いている筆者って何者?という方はこちら↓↓↓

so-miitoappu.hatenablog.jp

 

 

 

 

 今回書かせていただきますのは

 

 

前回の記事の最後でご紹介した、

 

 

 

 堀内正人プロ

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 についてです。

 

 

 

 

当時筆者が名実ともに「へぼへぼサラリーマン」だった時代

 

 

 

彼の雑誌の連載を楽しみにし、

 

 

著書を熟読し、

 

 

我が師と仰いだ方です。

 

以下簡単な略歴

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1985年 宮城県仙台市ご出身

2006年 日本プロ麻雀連盟第22期生としてデビュー

2010年 第27期「十段戦」優勝

2011年 第28期「十段戦」準優勝 

2013年 戦術本「麻雀 麒麟児の一打」発売

2013年 11月「当該事件発生

 

 

 

当時堀内プロは新才気鋭の若手として、

華々しい成績をおさめていました。

 

 

連戦連勝、そして

 

 

2010年には十段位まで上り詰めたのです。

その時の動画(約1分20秒)  泣いてらっしゃいました。

www.youtube.com

 

 

 

 

若手プロ大活躍!周囲から拍手喝采・・・かと思いきや、

全然そんなことはありませんでした。

 

 

というかむしろ、

 

 

 

 

 

周囲の古参プロ(連盟の上層部)は彼をよく思っていませんでした

 

 

 

 

 

もうこれでもかというほどボロクソに批判しておりました。

 

 

「あんなのは素人の麻雀だ」、

 

 

とか

 

 

「まるでなっていない。あんなのが勝つんだから麻雀は不思議なもんだ。」

 

 

 

とか。

 

 

 

 

 

 なぜなら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の麻雀が新しすぎて画期的すぎたから。

 

 

 

 

 

です。

 

 

 

 

 

 

 そう、ここに麻雀業界の最も深い闇があります。

 

 

 

その麻雀界のもっとも深い闇とは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アナログ派」VS「デジタル派」による

熾烈な派閥争い

 

 

 

 

 

なのです。

 

 

 

 

 

 

麻雀ご存じでない方は、アナログ、デジタルって何?という感じだと思いますが

(そのうち記事に書きましょうか)

 

 

まあ、巨人ファンと阪神ファン、ぐらいに思っていていただければ今のところ差し支えはありません(またたとえ野球かい!)。

 

 

 

 

 

で今でこそ、デジタル派は主流となってきましたが、当時デジタル派はまだ少数の時代でした。

 

 

そして

堀内プロのは生粋のデジタル派の申し子

 

 

 

デジタル派雀士として連戦連勝していたのです。

 

 

 

彼のファンは多く、新しい!斬新だ!おれも真似してみよう!という雰囲気でした。

 

 

ただ、

 

 

 

アナログ派が多数を占める古参のプロたちが、新鋭のデジタル派をものすごくいじめていたのです。

 

 

 

 

 

それを如実に語るのが、第28回十段戦、

 

堀内プロが十段になった第27回十段戦の翌年、

2連覇が期待された大会でした

 

 

その最終局、点差状況は

 

 

 

瀬戸熊+97.5、 堀内+55.1、 森山-1.1  三戸-76.8

 

 

 

簡単に状況を要約すると、

①連覇を目指すデジタル派堀内は2位 

②1位のアナログ派瀬戸熊は悲願の十段位に向けて逃げる体制   

③ほかの2名は優勝の目がない

 

という状況。

 

 

 

そこでなにが起きたかというと、

 

 

 

 

 

 

 

アナログ派の重鎮森山による、

堀内プロへの妨害行為

 

 

 

 

 

ほとんど森山プロに優勝の目がないという状況で、同じアナログ派の瀬戸熊を応援すべく、堀内プロへの妨害行為があったのです。

(具体的にいうと意味の分からない「目無しリーチ」がありました)

 

 

森山プロはもともと、

「優勝の可能性のないやつは優勝争いをしている人の邪魔をするな。」

と散々言ってきたにもかかわらずです。

 

 

 

 

堀内プロのファンだけではなく、麻雀ファンとしてはあの試合、

優勝争いとして「アナログ瀬戸熊」VS「デジタル堀内」の正々堂々の一騎打ちが見たかったはずです。

 

 

 

それが派閥争いでまともな試合とならなかった。

 

 

 

 

結果的に森山プロの妨害行為もあって順位は変わらず、堀内プロは準優勝。

瀬戸熊プロが優勝し、第28回十段位となりました。

 

 

 

筆者が堀内プロの立場だったら、

こんなのやってられるか!と

やけになってもおかしくないと思うのですが、堀内プロはめげませんでした。

 

 

自分の信じる麻雀が正しいと、その方法を貫きつづけて、

 

 

2013年麻雀戦術本「麻雀麒麟児の一打」を上梓

麻雀麒麟児の一打 鉄鳴き―近代麻雀公認 | 堀内 正人 |本 | 通販 | Amazon

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良著です。

当時500円でしたが、

今やプレミアついてアマゾンで4712円~になってますからね。

 

 

 

 

 

当然この本は連盟の上層部にたたかれました。

上層部の評判は最悪で、麻雀雑誌の連載を止めろという人もいたとか・・・

 

 

 

 

そして、その戦術本が発売された同年11月

事件は起きました。

 

 

2013年の11月、

第30期十段戦が行われました。

 

 

 

 

 

 

その事件とは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不正行為により堀内プロの失格と、1年間の謹慎処分

 

 

 

 

となってしまったのです。

 

 

 

 

 

 

なにが起こったのか、そのときの動画をご覧ください。

(全3分の動画、1分40秒辺りからご覧ください)

www.youtube.com

 

 

 

見ただけでは正直なんのこっちゃわからない人が多いと思います。

(当時私も動画を見返して、何がダメだったのか理解するのにとても時間がかかりました。)

 

 

 

 

1分50秒ほどのところで、堀内プロがツモってきた 

f:id:so-miitoappu:20170704065646j:plainを一瞬卓にたたきつけたようなしぐさがあったと思います。

 

これにイチャモンをつけられたのです。

 

 

 

理由

三味線行為と受け取られかねない悪質な行為であったから即刻クビ。

 

 

 

 

三味線行為とは、相手に誤解を与えかねない演技、例えば、「全然いいツモこないなー」とか口で言っていて、実は聴牌していて、「ロン!引っかかったー」とかやる行為です。

 

 

 

 

堀内プロの行為のどこが三味線やねん!とファン皆が思いました。

 

 

 

 

 

確かに牌をたたきつける行為(といってもほんのちょっとですが)好ましい行為でない事は確かですが、タイトル戦の重要な場面で若干熱くなってしまうことは別に想像に難くありません。

 

 

 

 

 

実際にその時の盤外の解説もそんなに問題視はしていませんでした。

 

 

 

 

 

その場でダメだしをせずに終わってから、事後的にいちゃもんをつけて即刻クビ宣告

 

 

 

 

あんまりじゃないですか?

 

 

 

 

一応上層部による釈明動画もユーチューブにあります。

(9分ほどの長めの動画、見なくておK)

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

古参のアナログ派には彼に勝って欲しくなかった。

 

 

 

そのせいで彼は追放されてしまった。

 

 

そんなんありかよ!

と当時わたしは思いました。

 

 

 

 

 

翌年2014年、

堀内プロは正式に連盟を退会しました。

 

 

 

プロとして、私たちは彼の麻雀を見ることはできなくなりました。

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 その後

 

 

 

 

この状況に憤りを覚える麻雀ファンは当然少なくありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

麻雀プロ試験の志願者数が約6分の1に激減

 

 

 

しかも新人プロが減っては困るので受験生全員合格

 

 

 

 

 

 

 

 そりゃそうだ、そんな若手がいじめられる組織にだれが入りたいか。

そして全員合格にするというのも節操がない気がする。

 

 

 

これが事件の顛末です。

 

 

 

 

そして2017年現在に至る。

 

 

 

 

 

 

いつの時代も自分とは違う考え方や、やり方の人を受け入れるのは難しいのですね。

私自身もそうです。

 

 

 

 

 

 

ちょうど同じころ

テレビドラマで「半沢直樹」がはやってました。

 

ご覧になった方も多いと思います。

 

 

 

 

「倍返しだ!」

はあまりにも有名ですね。

 

 

 

このお話も根幹にあるのは、派閥闘争で

旧産業中央銀行派VS旧東京第一銀行派

の争いが描かれていました。

 

 

 

 

ただ今になって私が思うのは、(もちろん難しいのは承知の上ですが)

「何かを敵対的な文脈で語ることは創造的にならないということ」

です。

 

 

 

 

 

あんにゃろ、こんちくしょ、面子まるつぶれじゃねーか、やったれ!

というのは簡単ですが、

 

 

それはダメな気がします。

 

 

 

 

私は堀内プロの麻雀をまた見たいと思います。

 

 

そして麻雀界がもっと友好的で社会に資するものになっていってほしいと思っています。(私の野望は麻雀=おしゃれになることです)

 

 

今日語ったような闇を乗り越えて、

 

 

 

明日の建設的な麻雀界があることを私は願ってやみません。

 

 

 

 

今回は長めの記事になりましたが、

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

P・S

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